ご 挨 拶

第6回日本肝臓学会大会
会 長 石井 裕正
慶應義塾大学医学部消化器内科 教授

 このたびDDW-Japan2002が横浜で開催されるに際して、第6回日本肝臓学会大会会長を担当することになりました。
 40年間の歴史と約1万人の会員を有する日本肝臓学会は、毎年春の総会と秋の大会を開催し、さらに東部会と西部会をそれぞれ隔年に開催し、肝臓学の基礎と臨床の進歩と発展に貢献しておりますが、最近、それぞれの学会のあり方について種々問題点が指摘され、学会運営も曲り角にあることが論議されております。
 本学会も春の総会は、より研究指向を、秋の大会は、より臨床指向に重点をおいたプログラムを企画することが提案されております。第6回大会を担当するに際して、私は学会評議員に加え、広く東部会、西部会の評議員も対象に企画に関するアンケートを実施し、その結果に基づき、演題選定委員と慎重審議を重ね、さらに他学会との整合性にも十分に考慮してプログラムを作成いたしました。アンケートの結果、多くの会員が関心を寄せておられる成人間生体肝移植、自己免疫性肝疾患、およびNASHについては、第5回大会でもB型、C型肝炎および肝癌について企画されたコンセンサスミーティングをパネルディスカッションの形で行ない、日本の現状について最新のコンセンサスを参加者全員で討議したいと考えています。
 シンポジウムは従来通り、話題性に富むテーマを選択し、またワークショップについては一般演題として応募された演題の中から厳選して主題を構成し、できるだけ多くの会員の参加のもとに開催したいと存じます。
 肝臓学の一層の発展を願って、また出来るだけ多くの会員諸氏の意向を反映できるような学会開催を目指したいと考えておりますので皆様方のご協力とご指導をよろしくお願いいたします。


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