会長挨拶

第56回日本消化器がん検診学会大会
会長 齋藤 洋子
茨城県メディカルセンター・消化器内科
齋藤 洋子
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この度、2018年11月1日~4日に行われる第26回日本消化器関連学会週間(JDDW 2018)に第56回日本消化器がん検診学会大会会長をさせていただく茨城県メデイカルセンターの齋藤洋子でございます。伝統ある本学会の学術集会を開催できることを大変光栄に存じております。本大会は神戸市において開催されるJDDW 2018の「一日目」である11月1日の開催となります。

本大会のメインテーマは、願いを込めて「世界をリードできる消化器がん検診を目指して」としました。科学的根拠に基づき有効性が認められたがん検診をできるだけ多くの人に受けていただき、がん死亡率を減少させることに対策型がん検診の意義があります。国または地方自治体の施策として実施される対策型検診には公益性が求められます。近年、対策型胃がん検診として従来のX線検診に加えて内視鏡検診が認められました。しかしながら、内視鏡検診はX線検診に比し、経験が少なく、精度管理の問題等があり、全国的には直ぐに導入できない現状があります。最近の知見として、胃癌の殆どがピロリ感染胃炎から発生することが判明した現在、検診対象者を背景胃粘膜のリスクに基づいて集約していくことが効率的な胃がん検診や内視鏡検診施行医数との兼ね合いの問題から急務と言えましょう。また、便潜血を用いた大腸がん検診については陽性後の精密検査法が内視鏡検査に限られてきたことから派生する問題点も指摘されています。

こうしたことから、主題演題は「公共の施策としての胃がん検診のあり方-現状と将来像を巡って-」と「大腸がん検診における内視鏡と大腸CTの役割」といたしました。招待講演は、韓国がんセンターのKim先生に韓国の内視鏡検診と、英国Surrey 大学のHalloran先生に大腸がん検診についてお願いし、さらに特別講演として、日本臨床倫理学会理事の箕岡真子先生にご講演をいただきます。主催する主題は以上ですが、JDDWとして合同で開催するプログラムも多数ございます。

学会の独自性を維持しながら、JDDW構成4学会と連携をして実りある学会運営に務めてまいります。JDDWの参加を通して、消化器の疾病・治療だけでなく、消化器がん検診へ興味を持っていただく機会になればと存じます。

先生方のご発表とご参加を心よりお待ち申し上げます。

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