統合プログラム 6(PD)

5日 14:00-17:00 第5会場

公募・一部指定

肥満治療の諸問題
司会 橋本悦子 東京女子医大・消化器内科
  北川雄光 慶應義塾大・外科
  木下芳一 島根大・2内科
肥満は,過食や運動不足などの生活習慣や遺伝的要因など複合的な要因で起き,国際的にthe global obesity pandemicとしてその対策が喫緊の課題となった.食物の消化・吸収・代謝は,消化管・肝・胆・膵で,消化管ホルモン・内臓神経・脳腸連関・腸内細菌などを介して調節され,消化器専門医が肥満に対して積極的に取り組むことは責務である.消化器疾患のうち,逆流性食道炎,大腸ポリープ,大腸癌,NAFLD/NASH,肝細胞癌,胆石症,膵癌などは肥満が発症のリスク因子である.肥満治療は,行動療法,食事療法,運動療法が基本となり,薬物療法,手術療法も最終の治療選択肢となる.本統合プログラムでは,肥満や肥満に起因する消化器疾患の治療の諸問題を検討するとともに,肥満と消化器疾患という重要な課題に対して,基礎・臨床研究の両面からさまざまな視点に立った発表をしていただき,現状の理解と将来への展望を議論したい.

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