会長挨拶

第14回日本消化器外科学会大会
会長 木村  理
山形大・1外科(消化器・乳腺甲状腺・一般外科学)
会長:木村理

この度、第14回日本消化器外科学会大会を2016年11月3日(木)~6日(日)にJDDW 2016の一環として神戸で開催させていただくこととなりました。たいへん光栄なことであり、その責任に身が引き締まる思いでございます。

日本消化器外科学会がJDDWに参加するようになってから、消化器内科の先生とのコラボレーションが十分にできるようになったのが特徴になりました。

本大会のテーマは為せば成る Yes, we canといたしました。この言葉は、「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」という江戸時代の山形の米沢藩の藩主、上杉鷹山公の名言の最初の部分です。【人が何かを為し遂げようという強い意思を持って行動すれば、何事も達成に向かう。待っていて、何も行動を起こさなければ結果には結びつかない。結果が得られないのは、為し遂げる強い意思を持って行動しないからだ】という意味です。アメリカ大統領の故ジョン・F・ケネディは日本人の政治家の中で一番尊敬している人物として上杉鷹山を挙げました。現オバマ大統領も「Yes, We Can」という言葉を世界中で有名にしました。

高齢化社会に突入した我が国では、約3人に2人が「がん」になり、その約半分がその「がん」で命を落とします。その「がん」の5大死因のうち消化器がんが4つ(胃・大腸・膵臓・肝臓)を占めます。消化器外科医にとって、「がん」とどのように戦っていくか、向かい合っていくかはもっとも重要な課題の一つであることは言うまでもありません。

外科と内科の統合プログラムでは「膵がん」、「食道胃接合部がん」、「Colitic cancer」、「内視鏡と鏡視下手術のコラボレーション」、「肝がん」、「肥満治療」についてとりあげました。

日本消化器外科学会のプログラムでは、膵疾患で有名なライプツィッヒ大学のJoachim Moessner教授、ウルム大学のHans G. Beger教授に招待講演をお願いしてあります。

またシンポジウムとして「食道がん」、「腹腔鏡下胃切除術」、「膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)」、「直腸がん」、「腹腔鏡下手術とロボット手術」を、パネルディスカッションとして「転移性肝がん」、「P-NET, GEP-NET」を、ワークショップとして「胆道癌」、「消化器外科解剖」、「横行結腸切除」と興味深いテーマを盛りだくさんにしました。パネルディスカッションではアンサーパッドも使用しながら会場の皆様が参加型で楽しみながら、討論できる場を予定しております。会長講演では「テーマ」をタイトルにして発表させていただく予定です。

JDDW—第14回日本消化器外科学会大会では、上述のホットな話題を消化器外科医がどのように日常行っているか、克服していくべきかについて討論していただき、参加された先生方に有意義であったとご納得いただけるように鋭意努力しております。またAPDWご参加の先生方、日本消化器病学会会員・日本肝臓学会会員・日本消化器内視鏡学会会員・日本消化器がん検診学会会員の先生方にも、なにとぞ多数ご参加していただけることを心よりお願い申し上げます。

今回のJDDWが終了したときに、「消化器がん」に対して「為せば成る Yes, we can」と自信を持って言っていただければ、これ以上の光栄はありません。

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