メディカルスタッフプログラム2(JDDW)
11月5日(土) 14:00–17:00 第10会場(ポートピアホテル本館 和楽)
MS2-4

IBDチーム医療における栄養士の役割

斎藤 恵子
東京医歯大附属病院・臨床栄養部
IBDは10~20歳代の若年者に発症し慢性に経過するため,長期に亘る医学管理を余儀なくされる.なかでも栄養食事は栄養状態や病勢を左右する大事な因子であり,日々接する切実な問題であるので栄養士の担う役割は大きい.
栄養士の業務は,大まかに栄養管理と栄養教育(栄養指導)に分けられる.栄養管理の目的は,栄養状態の維持及び改善と,QOLの向上である.栄養状態の良し悪しは,患者の体力を左右するだけでなく,薬効,入院日数,合併症,傷病治癒,医療費,QOLなどさまざまな事柄に影響を及ぼす.私たち栄養士は,栄養診断を行い,個々の患者に応じた栄養量を算出し,栄養ルート,栄養剤や食事,補助食品などを選択し,患者,医師及びメディカルスタッフに提案する.
栄養教育では,栄養士は「あれもダメ」,「これもダメ」のダメダメ指導をするイメージが患者にも医療者にもあるようだ.しかし,患者自身が病気を受け止め,治療や食事療法の意義を理解し自主的な対応ができるような教育をしている.特にIBD患者は若年で,療養期間も長いので,ライフステージに合わせたアドバイスが必要である.IBDの治療目的は症状を改善し,患者が家庭生活や社会生活が送れるように,支えていくことである.コンプライアンス行動からセルフマネジメントへ.病気とともにいかに生きていくのかを,食を通じて一緒に考えていくことが栄養士の仕事であると考えている.
IBDチームの一員として,栄養士の視点からの情報提供及び食事栄養面からの的確な提案ができるよう努力していきたい.
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