会長挨拶

鹿毛 政義

第13回日本消化器外科学会大会
会長 楠  正人
三重大大学院・消化管・小児外科学

この度JDDW2015の一環として、2015年10月8日(木)~10日(土)の3日間、東京品川において第13回日本消化器外科学会大会を開催させていただくことになりました。大変光栄に存じておりますと共に、責任の重さをひしひしと感じております。

日本消化器外科学会がJDDWに全面参加するようになり6年目となります。大会の趣旨は総会と差別化し、外科と内科のクロストークと、若手医師への教育的な主題を取り入れることとなっています。また、2015年よりこれら主題演題に関しては、その意義について明確な定義のもとに魅力のあるプログラムとなるよう変更される最初の年となります。そこで、JDDWならではの統合プログラムだけでなく、シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップにはメインテーマに沿った内科、外科領域にまたがる横断的なテーマを多く取り上げました。シンポジウムでは、解剖と手術という教育的な内容といたしました。パネルディスカッションでは、各種癌腫の最新治療を取り上げましたが、発表がなくなる分、内科系分野とのより活発なクロストークを期待しています。ワークショップでは、製品化などの産学共同の取り組みや医学会と社会との連携の実践など、より独創性の高い新しい試みについての発表を歓迎いたします。また、招待講演には、研究的で若手医師にも興味を持っていただけるよう、translational researchを第一線で実践されている講師をお招きする予定です。

本大会のテーマは「知行合一」といたしました。「知行合一」は陽明学の命題の一つであり、吉田松陰が松下村塾の掛け軸に掲げた言葉でもあります。「知ることと行うことは本来一つである」という考えで、すなわち、「知って行わないことは、未だ知らないことと同じである」と、実施重視の教えを主張したとされています。医学分野においては、新しい医療を開発し、臨床の場で有効性と安全性を確認し、さらに日常診療へ応用するtranslational researchという考えに合致すると考えます。この大会が将来の消化器外科学会を担う次世代の人たちに、今後の医学発展にとって、必要不可欠なテーマである真のtranslational research=「知行合一」を、理解し実践していただく一助となれればと願っております。

専門医制度の変更ばかりでなく、学会の成り立ち自体も変化しつつある昨今、大会自体の予算も大幅に減額されております。その中でも参加された方々が実りある大会であったと思っていただけるように、JDDWに参加する他の4学会と連携しながら、大会としての特徴を出せるように鋭意努力をする所存であります。多数の皆様方の奮ってのご参加を心よりお待ち申し上げております。

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