25日 9:00-12:00 第13会場

公募・一部指定

統合プログラム 6

肝移植後の諸問題
司会 五十嵐良典 東邦大医療センター大森病院・消化器内科 
  菅原寧彦 東京大大学院・肝胆膵外科学・人工臓器移植外科学
  上田佳秀 京都大・消化器内科
肝移植が本邦に普及し術前術後管理が進歩した今日では,移植後の5年生存率は75%を超えた.その結果として多くの肝移植後患者が長期生存を得られるようになっている.しかし,同時にその中で新たに取り組まなければならない諸問題も理解されるようになってきた.問題を大きく分けると,移植肝の問題として,晩期に発症する急性拒絶反応(late cellular rejection),慢性拒絶,原疾患の再発や胆管・門脈・肝静脈などの脈管狭窄,また,移植肝以外の問題では,de novoがん,心血管系合併症,腎機能障害等があげられる.これらの頻度やその治療方針は各施設によって違いがあるだろう.今後のよりよい肝移植後の長期成績のために,それぞれの問題を明らかにし,施設の方針と成績,肝移植患者の晩期における診療体制のありかたも含め示してほしい.

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