ワークショップ9

11日 9:00-11:00 第1会場

分子診断学からみた大腸腫瘍の治療成績と予後

公募・一部指定

  司会 菅井 有 岩手医大・分子診断病理学
    福田眞作 弘前大大学院・消化器血液内科学
近年の大腸腫瘍の分子生物学の進歩は著しい。種々の癌関連遺伝子変異、DNAメチル化、micro RNA、癌幹細胞仮説などの新しい分子異常もしくは仮説は大腸腫瘍において先進的な研究がなされてきた。大腸腫瘍の分子診断学は他のヒト腫瘍と比較しても最も進歩している領域であることは間違いない。実際ある分子標的治療薬においてはki-ras変異の有無がその治療効果に影響を与えることが明らかになっており、分子異常の把握が実際の治療に必要不可欠な情報になってきている。本ワークショップでは、これらの進歩が、大腸腫瘍の治療成績や予後の改善にどのような寄与をしてきたかについて明らかにし、大腸腫瘍における分子診断の進歩と今後の展望を検討したい。最新の研究成果を思う存分発表する場にして欲しい。なお、病理診断における分子診断学の応用についても検討することにしたい。