ワークショップ15

12日 14:00-16:10 第5会場

総胆管結石症に対する治療法の選択と長期成績
(EST:内視鏡的治療 vs LCBDE:腹腔鏡下手術)

公募・一部指定

  司会 安田秀喜 帝京平成大・地域医療学部
    伊佐山浩通 東京大・消化器内科
総胆管結石症の診療は内視鏡的治療の割合が増加してきており、一期的に開腹で胆嚢切除と胆管切開切石術を施行することは少なくなったといえよう。内視鏡的治療ではEPBDとESTの短期の利点、欠点が議論されてきたが、最近では長期的な胆道合併症が議論の争点となってきている。また、胆嚢結石併存例では内視鏡的な結石除去後に胆嚢摘出術が施行される場合に、入院期間の問題、治療コストの問題、二回治療されることに対する患者の不満などが問題となる。本当に全例で胆嚢摘出術が必要か?という議論も尽くされてはいないと思われる。一方、総胆管結石と胆嚢結石を一期的に治療することが期待された腹腔鏡下手術(LCBDE)であったが、意外にもその普及率は低いのが問題点といえよう。LCBDEは乳頭機能温存やコスト、入院期間の観点からも理想的な治療と考えられている。本セッションでは、再発を含めた長期予後の観点からこれらの治療法を比較することで、その利点、欠点を明らかにし、今後の総胆管結石治療の課題や展望について考えてみたい。