ワークショップ1

10日 15:00-17:00 第1会場

非B非C型肝癌を見落とさないための方策

公募

  司会 熊田 卓 大垣市民病院・消化器内科
    武冨紹信 九州大大学院・消化器・総合外科学
近年、肝細胞癌自体の発生の減少が認められる一方、その成因として非B非C型肝癌の占める割合が増加していることは周知の事実である。これらの症例の多くは比較的進行した状態で発見され、生命予後も悪く、いわゆる「高危険群」の設定の必要性が認識されてきている。中には、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を含めた非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、occult B(HBc抗体などの関与)、原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎、アルコール性肝障害、代謝性疾患など種々雑多な基礎疾患が含まれており、これが対象を絞りにくくしている一因とも考えられる。本ワークショップでは、各施設での非B非C型肝癌の実態・特徴を述べていただくと共に、対象を絞り込むための「高危険群」設定の試み等、非B非C型肝癌の早期発見・早期治療のための方策を述べていただく予定である。従来の発表にとらわれない斬新なアイデアの報告を期待している。