シンポジウム16

12日 9:00-12:00 第12会場

胆膵疾患に対するtherapeutic EUSの現状(EUS-FNA を除く)

公募・一部指定

  司会 山雄健次 愛知県がんセンター中央病院・消化器内科
    入澤篤志 福島県立医大・会津医療センター準備室(消化器内科)
1992年にVilmannらが初めてEUS-FNAの臨床報告を行ってから20年が経過した。この間に、EUS-FNAの技術は治療の分野にまで幅広く応用され、現在ではInterventional EUSとして包括的に理解されている。病巣に対して確実そして低侵襲的にアプローチできる本法は、従来にない革新的な治療法の創造や開発にも大きく貢献しており、現時点でも様々な新しい治療の試みがなされている。現在施行されている胆膵疾患に対するTherapeutic EUSとしては、膵仮性嚢胞ドレナージ、胆道・膵管ドレナージ、腹腔神経叢破壊術/ブロック、膵癌局注療法などが報告されているが、その適応や標準的手技、治療効果に関しては十分なコンセンサスが得られていない部分もあり、本法の発展のためにも今後のエビデンスの蓄積が求められている。本セッションでは、「胆膵疾患に対する各Therapeutic EUSの適応・手技・成績」について発表頂き、討論では「現時点での位置づけと標準的手技」を導きだしたいと考えている。また、現状を踏まえながらも夢のあるシンポジウムにしたいと考えているため、未来への礎となる様な新しい治療法の試みや動物実験による成果等に関する発表など幅広く募集したい。多くの演題応募を期待する。