パネルディスカッション5

10日 14:00-17:00 第6会場

消化器癌と酸化ストレス

公募

  司会 佐々木裕 熊本大大学院・消化器内科学
    日野啓輔 川崎医大・肝胆膵内科
酸化ストレスとは、「生体の酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、酸化反応に傾いた状態」と定義され、炎症、生活習慣、加齢などとの密接な関連が明らかにされている。さらに、Helicobacter Pylori や肝炎ウイルスなどの消化器癌の直接的な発癌因子とは異なり、より普遍的な発癌因子として注目されるようになり、炎症、生活習慣や加齢と癌とを繋ぐ重要な分子基盤と位置づけられている。また、最近では酸化ストレスと細胞内情報伝達機構の関係も次第に明らかになりつつある。こうした研究の進歩を背景に癌における酸化ストレスの関与を分子レベルで解析することも可能となってきた。本パネルディスカッションでは消化器癌の発癌機構における酸化ストレスの役割や、発癌抑制あるいは癌治療として酸化ストレス制御などに関する演題を広く募集し、現時点における消化器癌と酸化ストレスとの関係についての理解を深めたいと考えている。