ワークショップ20

23日 9:00-12:00 第3会場

咽頭癌と食道癌の効率的な観察法≪ビデオ≫≪アンサーパッド≫

公募・一部指定

  司会 小山恒男 佐久総合病院・胃腸科
    武藤 学 京都大大学院・消化器内科学
Image Enhanced Endoscopy(IEE)の登場により,これまで発見が困難であった咽頭と食道の癌が発見しやすくなったことは事実である。しかし,咽頭は立体的な複雑な構造をしており,反射や誤嚥もおきるため観察しにくい場所でもある。また,食道は筒状の臓器で観察しやすいイメージもあるが,入口部は蠕動で管腔がつぶれ,下部食道は心拍動により観察しにくい。技術の進歩によって早期発見ができるようになったとしても,十分な観察法ができていなければ見逃しの原因に直結してしまう。また,細径内視鏡の登場により,内視鏡機種の違いも観察の仕方に大きく影響するようになった。このような背景のなか,効率的な咽頭と食道の観察法から表在癌の観察法,そして深達度や病変の範囲の診断法など,これまでの観察以上に踏み込んだ観察法を習得する必要もでてきた。また,効率的な観察法は,ESDによる治療の際にも重要であり,良好な視野無くして,安全かつ効果的な治療はできない。本ワークショップでは,咽頭・食道における内視鏡観察に関して,前処置やスクリーニング法,治療時の工夫などひろい視点で実臨床にすぐ役立つ演題を期待する。