ワークショップ15

22日 9:00-12:00 第4会場

肝細胞癌に対する治療の標準化−内科の立場・外科の立場−

公募・一部指定

  司会 田中正俊 久留米大医療センター・消化器内科
    國土典宏 東京大大学院・肝胆膵外科学
肝細胞癌には外科治療(肝切除,肝移植),ラジオ波熱凝固療法などの経皮局所療法,肝動脈化学塞栓療法,分子標的薬などの有力な治療法が存在する。治療法選択のために肝癌診療ガイドラインや日本肝臓学会コンセンサスによる治療アルゴリズムが提唱され,わが国では広く臨床の現場で利用されているが,これらはおおまかな目安を示しているにすぎず,個々の患者への応用に際してはさらに細かな条件を考慮する必要がある。またガイドラインの推奨にはエビデンスが充分であるとはいえない部分も多い。本ワークショップでは小型肝細胞癌(2または3センチ以下)の治療法選択,進行肝癌の集学的治療,肝外転移へのアプローチ,脳死肝移植の増加が期待される中での肝移植の役割,などについて現時点でのコンセンサスをまとめて治療法標準化を目指すとともに,足りないエビデンスを埋めるための臨床研究の取り組みについても紹介していただきたい。