パネルディスカッション21

23日 9:00-11:10 第5会場

消化器癌の悪性度・予後における分子診断

公募・一部指定

  司会 藤盛孝博 獨協医大・病理学(人体分子)
    森 正樹  大阪大大学院・消化器外科学 
消化器癌の悪性度や予後に関する分子レベルの研究が進んでいる。分子生物学に関わる種々の手法,分析法,器機の発達により,DNA,RNA,タンパクレベルの検索はこの十数年で格段に進歩した。最近ではwhole genome sequence が行われるようになり,発癌に関わる遺伝子異常の全体像が見えてくるとともに,それら遺伝子が関与するpathwayが重要視されるようになった。さらにnon-coding RNA が癌の発生や進展に深く関与することが示されたり,癌幹細胞の概念が提唱され,それに関する知見も蓄積されつつある。本パネルディスカッションでは消化器癌の悪性度・予後に関わるDNA,RNA,タンパクレベルの研究成果を公募する。原発巣にとどまらず,転移巣,血液,骨髄などに関する研究成果も歓迎する。また癌の側だけではなく,遺伝子多型を含む宿主側に関する知見も歓迎する。本パネルディスカッションの講演者には,消化器癌の悪性度・予後における最新知見を披露いただき,お互いを刺激して欲しい。また,参加者(聴衆)には聞いて勉強になった,最新知見が得られて本当に良かったと思えるセッションになることを期待する。