パネルディスカッション13

22日 14:00-17:00 第2会場

肝転移の治療

公募

  司会 金子弘真 東邦大・一般・消化器外科
    渡邊昌彦 北里大・外科
肝転移は予後を決定する重要因子である。その予後は原発巣の生物学的悪性度によって左右されるが,原発巣と同程度に肝転移巣をコントロールすることは極めて重要である。肝転移で唯一長期生存を望める治療法として第一選択であるのが肝切除である。肝切除の安全性は確立され,画像診断の向上や門脈塞栓術や血管合併切除などの手技向上により,積極的に肝切除が行われている。しかし,実際の診断では微小転移病変や腫瘍悪性度の判断などが難しく,治療方針の決定は容易でないこともしばしばある。一方で肝転移とくに大腸癌肝転移などでは新規抗がん剤や分子標的薬剤の開発により,長足の進歩を遂げている。それに伴い今まで切除不能だった高度進行肝転移症例も切除可能となることもある。そこで,本パネルディスカッションでは肝転移の治療方針や治療成績,そして肝切除の適応,肝切除の時期などについて論じていただきたい。