会長挨拶

第13回日本肝臓学会大会 会長
溝上 雅史 国立国際医療センター国府台病院・肝炎・免疫研究センター

2009年秋、京都で開催されるJDDW 2009において第13回日本肝臓学会大会会長を仰せつかり身に余る光栄に存じております。日本肝臓学会会員の皆様に感謝するとともに演題選定委員の先生方のご指導を仰ぎながら、皆様にとって有益な大会になりますことを目指し、さらに本大会が肝臓学会の発展及び肝疾患に苦しんでおられる患者様方に貢献できることを念頭において頑張って行きたいと思っております。

肝臓学会大会は春に開催されます肝臓学会総会とは異なり臨床を主体とした学会を行うことになっていますので、シンポジウム5題、パネルディスカッション5題、ワークショップ7題、特別企画2題の主題を組みましたが、いずれも臨床の場面で現在または今後重要になるであろう主題を網羅した内容になっています。また、若い力を引き出す機会として、これらの司会はいずれも若い評議員の先生方にお願いし、理事の先生方には主題についてのコメンテイターとして活躍していただけるよう企画しました。

特に、新しい企画として2008年6月に公表されました国の“肝炎研究7ヵ年戦略”中で、ウイルス肝炎に関する行政研究として肝炎診療における専門医と一般医の連携に関することが取り上げられています。そこで本学会では開業医の先生方にご参加いただき、連携のあり方について討議していただく主題演題を盛り込みました。アンケートパッドを用いた新しい試みですので、是非開業医の先生方にもご参加をお願いしたいと思います。

一方、特別講演としては、ヒトゲノム計画の成功とSequencer革命を迎えて、肝疾患における今後の研究の方向性はどうあるべきかを考える一助とするために、国立遺伝学研究所の五條堀孝教授に“肝臓病:トランスレーショナル・リサーチへのゲノム情報戦略”についてご講演いただく予定です。

多くの会員の先生方のご参加を心よりお待ち申し上げております。


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