会長:吉原正治
第39回日本消化吸収学会総会   
会長 : 三浦総一郎   
(防衛医大・内科)  

 
  2008年10月に東京高輪で開催されるJDDW2008において、第39回日本消化吸収学会総会の会長を仰せつかり、大変光栄に存じております。荒川理事長をはじめ、学会役員、学会員の皆様のご指導・ご支援をいただきながら、39回の歴史を重ねた伝統ある本学会を、より実りある学会として成功させるべく精一杯努力いたす所存でございます。
   近年、消化器疾患の診療において、消化吸収の意義は益々大きいものとなっております。すなわち生活習慣病や機能性食品への国民的関心が高まり、消化吸収機能を単に栄養素の補給という観点ばかりでなく全身の機能、病態の改善と結びつける役割を担うものとして、より学問的な見地からそのメカニズムに取り組む姿勢がみられます。また、臨床において栄養サポートチーム (NST)への取り組みが拡がり、医師のみならずコメディカルを含め医療従事者の方々の消化吸収や栄養障害へのアプローチの重要性の認識が高まっています。
   このような背景をふまえ、プログラム委員の先生方のご支援をいただき、本総会では「呼気試験をめぐるコンセンサスと将来の展望」「消化管疾患におけるNutritional Support」「消化吸収機構の体液性および自律神経調節」「腸管炎症に影響を与える栄養素の吸収代謝」「機能性食品や薬物を用いて栄養代謝制御の試み」「栄養素吸収輸送システムに関する研究の進歩」を主題として予定しております。
   本学会は小規模ながら、消化吸収を通じての栄養代謝や病態機能に関して最新の情報を網羅提供し、他学会の先生方にも関心を持っていただけるような話題や雰囲気作りに努力したいと考えております。また、MDばかりでなく本分野を目指すPhDやコメディカルの方々を含めての多くの会員の皆様の参加を心よりお待ち申し上げております。