プログラム委員長挨拶
2007年度日本消化器関連学会週間(JDDW2007)の開催に際して
 第15回日本消化器関連学会週間(JDDW2007)は、2007年10月18日(木)から21日(日)までの4日間、神戸ポートピアホテルおよび隣接する国際会議場、国際展示場を会場として開催されます。第49回日本消化器病学会大会(跡見 裕会長)、第74回日本消化器内視鏡学会総会(北野正剛会長)、第11回日本肝臓学会大会(有井滋樹会長)、第45回日本消化器がん検診学会大会(一瀬雅夫会長)、第38回日本消化吸収学会総会(三木一正会長)の5つの学会が同時開催されます。
 今回のJDDWには例年にはないふたつの特色が挙げられます。そのひとつは、APDW(アジア太平洋消化器関連学会週間)に引き続き開催されることです。国内にとどまらず多くのアジア太平洋諸国の先生方の参加が見込まれ、各領域のDiscussionを深める絶好の機会になると考えています。若手医師は、本会参加を足がかりに、ぜひ世界へ通じる国際的な実力を身につけていただきたいと願っています。もうひとつは、5学会のうち3学会の会長が外科医であることを受けて、内科と外科の境界領域のテーマが数多く企画されています。内科医と外科医、さらには病理医や放射線科医など消化器病学を学ぶ幅広い分野の先生方にご参加、ご討議いただけるものと楽しみにしています。
 プログラム企画では、特別講演14題、海外からの招待講演5題は、消化器分野の国内外の第一人者のご講演を予定しており、さらに教育界や経済界からも本会に有益なご講演をお願いしています。また特別企画には現在のトピックスを、教育講演には基本的なテーマを準備し、若い先生からベテランの先生方まで興味を持ってご参加いただけるものと考えています。主題演題には、シンポジウムが22、パネルディスカッションが16、ワークショップが26、ビデオシンポジウムが6つとセッションを組んでおり、合計853題が採択されています。また一般演題には1,686題が採択され、神戸の広い会場を活かして、総計2,539題という多数の応募演題がコンパクトに組まれています。その他にも、ブレックファーストセミナー、ランチョンセミナー、サテライトシンポジウムなどの魅力あるスポンサードイベントも毎日企画されています。プログラム作成にご尽力いただいた各学会のプログラム委員および一般演題の査読委員の先生方には、この場をお借りして、厚く御礼を申し上げます。
 DDW-Japanは1993年に初めて開催され、その記念すべき会場はこの神戸の地でした。今回、同じ神戸の地で、原点に立ち返り、日々進歩・専門化する消化器病学において、総合的、横断的な研究発表や活発な討論を行うことにより、会員の皆様方に各領域を通観していただくことはもちろん、国民に対しても現時点での消化器病学の進歩の成果を提供し、ご理解いただく絶好の機会になるものと考えています。秋の神戸は、爽やかで、観光シーズンとしては絶好の時期です。また昨年、神戸空港が完成し、国内外から学会場へのアクセスは一段と便利になりました。JDDW2007開催がこれからの消化器病学の大きな発展の一助になることを願って、皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。
 最後に、JDDW2007の開催にご協力賜りましたJDDW役員、世話人の皆様方、並びに事務局各位、そしてご支援いただきました企業の方々に心より感謝申し上げます。

 
JDDW2007 運営委員会 プログラム委員長
北野 正剛
 
第49回 日本消化器病学会大会
会長
跡見  裕
 
第74回 日本消化器内視鏡学会総会
会長
北野 正剛
 
第11回 日本肝臓学会大会
会長
有井 滋樹
 
第45回 日本消化器がん検診学会大会
会長
一瀬 雅夫
 
第38回 日本消化吸収学会総会
会長
三木 一正