DDW-Japan 2006
第72回 日本消化器内視鏡学会総会

 会長 田中 三千雄
(富山大・光学医療診療部)

 第72回 日本消化器内視鏡学会総会が2006年10月11日(水)から14日(土)の4日間、札幌の札幌コンベンションセンターと道立総合体育センターで開催されることになりました。その学会総会会長を仰せつかり、大変に光栄なことと身が引き締まる思いでいます。理事長をはじめ、理事、名誉会員、功労会員、評議員そして学会員皆様のご指導をいただきながら、伝統と名誉ある日本消化器内視鏡学会の名に恥じないすばらしい学会総会を運営いたしたいと考えています。
 近年、内視鏡治療の急速の進歩に呼応するかのように、若くて元気いっぱいの医師が消化器内視鏡の世界にどんどん入ってきてくれています。これは本当に嬉しい限りです。そこで、そんな彼等の立場をまず大切にしながら学会総会の様々な企画を立てました。
 まず、学会員の皆様がここ数年最も高い関心をもってこられた領域といえば、ESDと小腸内視鏡でしょう。それらを講演、主題の中でより充実した構成で多数企画しました。次に、種々の消化器内視鏡技術が急速に進歩している裏に、実は内視鏡手技や患者管理方法などがいささか野放し状態にありました。それらの“標準化”は日本消化器内視鏡学会の急務でありましょう。本学会総会ではパネルデイスカッションとして5つの関連テーマを集めて特別企画を立てました。そしてもう1つは、内視鏡画像そのものを、じっくりと考える企画を講演あるいはシンポジウムの中でいくつか立てました。内視鏡治療が進歩する反面、内視鏡による画像診断の進歩は遅々たるものです。むしろ退化の兆さえないわけではありません。明日を担う若手内視鏡医にこそ、この企画に積極的に参加して多いに考えてほしいと願っています。
 本学会総会で多いに消化器内視鏡の勉強をされるとともに、紅葉のすばらしい秋の北海道を満喫していただきたいと思います。学会員多数のご参加を心からお待ち申し上げています。