運営委員長挨拶


2004年度日本消化器関連学会週間(DDW-Japan 2004)の開催にあたって

 第12回日本消化器関連学会週間(DDW-Japan 2004)の開催にあたりDDW-Japan運営委員会からご挨拶を申し上げます。

 第12回のDDW-Japanは凡そ2年前に九州は福岡市での初めての開催が先ず決定され、それから構成学会の会長が決定されたという経緯があり、福岡市に近い地区在住の会長は由としても、関東や甲信地区在住で福岡市に馴染みのない会長にはいささか不安なスタートであったとは存じますが、何れの会長も消化器病学に関しては同好の士であり、事務局の極めてエネルギッシュな対応とあいまって極めてスムースに準備に入ることが出来、開催に漕ぎ着けることができたと思っております。

 さて、DDW-Japanの開催にあたりもう一度DDW-Japanの意義について考えてみたいと思います。わが国には十指を下らない消化器病学関連の学会が存在し、消化器病学の夫々の領域を専門分野として活発に基礎的並びに臨床的な研究発表が行われています。そのこと自体はわれわれ当事者にとっては当然のことであり何の違和感もございません。しかし、国民は専門領域にのめり込んだマニアックな医師集団と捉えている可能性があります。厚生労働省が"かかりつけ専門医"という言葉を頻用したり、また、専門医認定協議会での第三者機関を入れた専門医認定方法導入の検討などは正に国民の目を意識した結果であると思われます。ここにDDW-Japanの存在意義があります。即ち、一年に一度、消化器病学における各専門領域を通観し、国民に現時点での消化器病に関するレベルを提供し、納得していただくということです。参加学会の会長は、特にこの点に力を入れてプログラムの作成にあたったと思います。そして、多くの学会は一般演題をポスター発表としておりますが、これもポスターを前にして納得いくまで自由に討論していただきたいという願いからです。また、会員諸氏ご自身の知識の確認という意味合いで基本的な疾患についてアンサーパットを用いた症例検討のセッションを設けております。是非とも積極的にご参加ください。今回も従前同様に、シンポジウム18題、パネルディスカッション15題、ワークショップ27題に加えて国内外の著名な研究者や臨床医の招待講演、特別講演教育講演など盛りだくさんではありますが、例年に較べ若干数を少なくして会員の方々の参加に便宜を図ったつもりです。DDW-Japan独自の企画として医療研修会が例年もたれ、その折々における医療を巡る社会問題について議論して参りました。今回も、「専門医制度の現状と今後の課題」、更に「DPCに基づく包括支払い制度の現状と問題点」といった話題が取り上げられ、所轄官庁の担当者を交えて議論ができる素晴らしい企画となりました。積極的なご参加を望む次第です。
 総ての学術集会についてスリム化が叫ばれ久しいものがありますが、DDW-Japanにも当然ながらその考え方が当てはまります。このスリム化は取りも直さず学術会議としての度を越えた華美さの排除を意味するもので、学術討論については徹底的に行うべきです。斯様な意味で、第12回のDDW-Japanは徹底的にスリム化を心がけてまいりました。学術討論は日中の学会会場で、夜は同好の士が連れ立って博多の屋台街でお昼の続きを熱く語り合ってください。これが学術集会の姿と思います。
 最後になりましたが、DDW-Japan2004の開催にあたりこの二年間ご協力賜わりましたDDW-Japanの役員、世話人会の諸氏、そして事務局の皆様、加えてスポンサーシップを十分に発揮いただきました企業の方々に衷心より感謝の意を表します。

DDW-Japan 2004 運営委員会委員長  沖田 極

46回  日本消化器病学会大会 会長 沖田 極
66回  日本消化器内視鏡学会総会 会長 幕内博康
8回  日本肝臓学会大会 会長 清澤研道
42回  日本消化器集団検診学会大会    会長 今村清子
35回  日本消化吸収学会総会 会長 大槻 眞