会長挨拶

DDW−Japan2004
第46回日本消化器病学会大会を主宰するにあたって

会長  沖田 極 (山口大学医学部先端分子応用医科学講座消化器病態内科学)
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ご承知のようにDDW−Japanはわが国の消化器病学関連学会の集合体であり、これはあくまでも消化器病学を専門と考える医師、研究者並びにコメディカルの分野の方々に一年に1回、総合的な医療情報を提供するために開催されるものであります。

2004年度のDDW−Japanでは日本消化器病学会大会の主宰を命ぜられ、大変光栄に存じております。と同時に、DDW−Japan全体の運営委員長という大役を仰せつかり、ことの重大性に身の引き締る思いでおります。幸いなことに、DDW−Japan2004は日本消化器内視鏡学会総会会長幕内博康教授、日本肝臓学会大会会長清澤研道教授、日本集団検診学会会長今村清子博士、日本消化吸収学会会長大槻 眞教授という旧知の方々で構成されることになり、運営委員長としましては夫々の学会が"個性"を求めながらもDDW−Japanの理念のもとに"連帯"することが極めて重要と考え、全会長のご同意を得て"個性と連帯"というキャッチ・フレーズを作成させていただきました。

さて、日本消化器病学会大会については未だ診断法や治療法についてコンセンサスが得られていない疾患に焦点を当て基礎的な研究成果をも加えながら現時点での方策を提示し、会員に碑益する内容となるようにしております。この中の幾つかについてはアンサーパッドにより100人の会員の方々にご回答願い、参加者全員で勉強したいと考えています。従って、今回は従前になく司会者にお手を煩わせることになりますが、学会の成功は一重に司会者にかかっていると言って過言ではありません。消化器病を相手にする学会ですので消化管疾患から肝胆膵疾患まで幅広く取り扱い、研究の方法も分子遺伝学から形態学、更には内視鏡やその他の画像診断法を用いたものまでと大変に幅広いものがあります。従いまして、主題によっては日本内視鏡学会や日本肝臓学会と共催し、会員の皆様方の便宜をはかるようにしております。

秋の九州博多路は観光に、また、山海の珍味に溢れた魅力満載の地です。学会での疲れを是非とも人情味溢れる九州人とのふれあいの中で癒してください。

では、2004年10月21日〜24日の四日間、皆様方を博多でお待ちしております。