第7回日本肝臓学会大会

会長 各務 伸一(愛知医科大学消化器内科)

 

 このたび大阪で開催されるDDW-Japan 2003 において、第7回肝臓学会大会の会長を仰せつかり、大変光栄に存じます。先生方のご指導、ご支援により、収穫のある学会とすべく、プログラム、運営など万全を期して準備する所存でおりますので、どうかよろしくお願いします。
 40年の歴史と1万人の会員をもつ日本肝臓学会は、毎年春に総会、秋に大会を、また隔年に西部会と東部会をそれぞれ開催しています。これら学会の在り方がたえず論議され、一定の方向性が出されています。
 すなわち、春の総会は、より研究に重点をおいた内容を、秋の大会はより臨床を指向したプログラムを企画することが同意されています。そこで、第7回の大会を担当するに当たり、演題選定委員長をはじめ定委員の方々と審議を重ねるとともに、消化器病学会など他学会とも調整し、DDW-Japan 全体としての整合性が損なわれないよう、これまで以上に頻回に合同プログラム委員会を開催しました。
 パネルデイスカッションは、コンセンサスミーテイングの形でDDW-Japan 2001で大好評であったB型、C型肝炎と肝癌について、今回は治療に絞って取り上げることにしました。シンポジウムはゲノム医学の肝疾患への応用など話題性のある3題をとりあげることにしました。ワークショップについても、再生医療や肝癌の様々角度からの検討や肝移植など、是非取り上げるべきテーマを可能な限り選択しました。
 肝臓学の基礎から臨床へと一層の発展を念願し、また、多くの会員の方々の意向を反映できるような学会を目指したいと考えておりますので、よろしくお願いします。